数秘術では、1〜9のナンバーそれぞれで異なる意味や性質がありますが、もっと大まかにみると、奇数か偶数かで大きく性質が異なります。
奇数と偶数ではどのような意味があるのか、この記事では、それぞれの特徴や注意点について解説します。
数秘術における奇数と偶数の違い
数秘術には1〜9のナンバーがありますが、これらは奇数と偶数の二つにわけられます。
「1・3・5・7・9」が奇数、「2・4・6・8」が偶数というのは、一般的に知られているとおりです。
といっても、数秘術での奇数か偶数かは、ただ「2で割り切れるかどうか」だけではなく、意味や性質に異なる特徴があります。
それぞれの性質や特徴は、次のとおりです。
奇数の性質
数秘術で、奇数(1・3・5・7・9)は、
- 自立的
- アイディア
- クリエイティブ
- 興味関心のあることを追求する
- 自分自身の内面にある動機を重視する
とといった特徴があります。
既存のやり方や常識にとらわれず、現状を打破したり、変化に適応し拡大・成長していくことを好むのが特徴です。
偶数の性質
数秘術で偶数(2・4・6・8)は、
- 他者との関係が必要
- 現実的・実際的
- 責任感が強い
- 古いやり方を好む
といった特徴があります。
奇数とは対照的に、既存のやり方や常識に沿った行動、現状維持を好み、予想外の変化を好まないのが特徴です。
奇数と偶数の違いによる注意点
数秘術の奇数と偶数のナンバーは、それぞれ性質が異なるため、違った領域で価値を発揮します。
とはいえ、そのために理解し合うのが難しいために誤解が生じて関係がうまくいきにくいことがあります。
そのため、次の点に注意が必要です。
奇数は責任感や信頼性が欠けてみえる
偶数のナンバーは、現実的で責任感が強く、具体的な成果を出し、高い信頼性があります。
たとえば、数秘術4はビジネスをルーティーンで運用したり、計画に沿って物事を完成させ、きちんと結果を出していきます。
一方で、奇数のナンバーは、「具体的な成果を出すこと」や「物事をきっちりと終わらせること」に対する粘り強さが足りなかったり、楽しむことや個人的な興味関心により価値を置いたりするところがあります。
そのため、仕事での関係性であれば、偶数のナンバーから見ると、奇数は無責任に見えたり、管理がしづらいと感じたりする可能性があります。
偶数は奇数に口出しをしがたる
奇数のナンバーは、「一つのことを最後まで終わらせないで他のことをはじめる」「浪費しがちになる」など、実際的・現実的なことが苦手です。
また、自分の興味関心があるものを追求したい感覚が強いため、人との関わりにある程度の距離感が必要だったり、親しくなる相手を厳選したり、さっぱりとした関係を好んだりすることもあります。
一方で、偶数はより堅実で現実な価値観をもち、プライベートな人間関係では安定した長期的な関係を求めたり、相手の世話を焼いたりしたがるところがあります。
とはいえ、偶数が奇数にそうした態度で接すると、結果として相手のやり方に口出しをしたり相手の行動を縛ったりすることになり、関係がうまく行きにくくなってしまうでしょう。
それぞれの役割や性質の違いを理解する
人間関係の衝突や誤解を避けるには、それぞれの性質や役割の違いを理解することが大切です。
それぞれ、ナンバーごとに性質の違いがあるからこそ、うまく役割分担ができ適材適所で活躍できるのであって、奇数が偶数、偶数が奇数と同じように振る舞っていては、それぞれのナンバーがもつ役割を果たせなくなってしまいます。
さまざまなことに興味をもって多様な経験をしているからこそ、物事が行き詰まったときに型にはまらないやり方で解決に導けるようになります。
一つのことに深く取り組んでいるだけでは、視野を十分に広げられず、5の役割である世の中に変化や発展を促せなくなってしまうでしょう。
物事を真剣に捉え厳格なところがありますが、システムや制度を構築して秩序を保ち、物事を適切に運用できるようにするには、4の堅実な性質が不可欠といえるでしょう。
奇数も偶数も、それぞれのやり方で世の中に必要な役割を果たしていて、どれもが必要なナンバーです。
なので、それぞれの性質を理解して、それぞれがそれぞれの役割を果たせるように尊重することが大切です。
まとめ
この記事のポイント
- 数秘術のナンバーは奇数と偶数で意味や性質が大きく異なる
- それぞれの違いから誤解や衝突が生じることも
- 性質や役割の違いを理解して尊重することが大切
数秘術のナンバーでは、奇数か偶数かで意味や性質の傾向が異なります。
そのため、ナンバーの性質同士で分かり合えないと、誤解や衝突につながることもあるかもしれません。
それらを避けるには、それぞれのナンバーの意味や特徴を理解して尊重することが大切です。