副業・本業として年齢に関係なく働ける占い師は、占いやスピリチュアルなことが好きな人にはとくに、興味をもつこともあると思います。
とはいえ、繊細なHSP気質の人は、「占い師のような人の悩みを扱う仕事に向いているの?」と悩むこともあるのではないでしょうか?
そこで、今回はHSPは占い師の仕事に向いているのかどうか、仕事の適性について考察します。
最後に占い師になるために必要な流れも紹介するので、ぜひ参考にしてください!
HSPが占い師に向いている理由
HSP気質の人は、特有の気質から「占い師に向いているところ」と「向いていないところ」の両方があると言えます。
まず、HSPが占い師に向いている理由としては、次の3つがあります。
共感力の高さ
HSP気質の人は、高い共感力をもっていることが占い師に向いている理由の一つです。
占い師は、「ただ知識がいい」「鑑定結果を伝えられればいい」というわけではありません。相手の悩みを解決したり、悩んでいる心を軽くしたりするには、相手の気持ちに寄り添える力が求められます。
とはいえ、HSP気質の人は人の気持ちに自然と共感できるため、占い師として相手に寄り添った言葉を届けたり、感情にも配慮したアドバイスを届けられるはずです。
占い師に求められる相手に寄り添える共感力という資質がHSPには備わっているため、占い師に向いていると言えるでしょう。
深い思考力
HSPの人は、小さなことでも深く突き詰めて考えることが多いです。深い思考力も占い師には役立ちます。
占い師になるには当然知識が必要ですが、ただ教科書的に知識を身につけるだけでは、占術の本質的な部分を理解できません。本質的な理解が足りなければ、相談者によいアドバイスもできなくなってしまうでしょう。
ですが、HSP気質の人は深く思考するため、小さな気づきや疑問点が出てきたときにも、自分で考えて自分の答えを見出せます。そのため、占いを表面的な知識ではなく本質から理解できるようになり、相談者に最適なアドバイスを届けられるはずです。
占いは奥が深く、基礎を理解した後もいくらでも学びや研究の余地があります。深く思考するHSPなら、知識をさらに深く掘り下げていくことで、占い師として大きく成長できる可能性があります。
細かい点に気がつく
HSPの人は、細かいことによく気がつく性質をもっています。
そのため、相手の言葉や様子など些細なきっかけから、相手の感情や意図を正しく把握できます。
占い師の仕事には、相手の悩みを解決に導いたり、相手の気持ちを明るくしたりすることへの意識がもっとも重要です。鑑定結果を伝えることばかりに視点が向いて相手の感情を損ねてしまうと、せっかく伝えたアドバイスも聞いてもらえなくなってしまいます。
ですが、HSP気質の人なら相談者の真意を理解して、適切なアドバイスで問題解決に導ける占い師になれるでしょう。
HSPが占い師に向かないところ
共感力の高さや細部によく気がつくなど、HSPは占い師の適性をもっている言えます。
ですが、一方で「HSPだからこそ占い師には向かない部分」もあります。
たとえば、次の2つです。
HSPの占い師に向かないところ
ストレスを溜めやすい
HSP気質のある人は、ささいなことでもストレスを溜めやすいところがあります。
とくに、周囲の人の感情を良くも悪くも受けとってしまうところがあるため、対人関係は負担になりがちです。
人を相手にする仕事は負担やストレスがかかりやすいため、たくさんの人の悩みに応え続ける占い師の仕事を本業として行うのは難しいかもしれません。
人の悩みを重く受け止めがち
HSPは相手の感情をダイレクトに感じ取ってしまうため、他人の感情を自分のことのように受け止めて振り回されがちです。
とくに占い師のような、一つの答えがない仕事はとくに難しくなりがちです。「あの鑑定結果で満足してもらえたかな…?」「もっと違ったアドバイスができたかも…」など、一つひとつの相談に対して、重く受け止めてしまうことも多いでしょう。
真摯に対応する姿勢は大切ですが、重く捉えすぎてつらくなってしまうと、仕事が負担になってしまいます。占い師を長く続けるには、自分自身の状態を安定に保つための工夫が重要になるでしょう。
占い師になろうと思っていた私の経験談
もともと、私は占い師を目指して活動していました。
結果として、占い師としての活動自体はやめることにしたのですが、ここでは「占い師を目指すなかで感じたこと」を紹介します。
占い師を目指して活動するなかで感じたこと
人に喜んでもらえる実感を得られた
有料で鑑定した経験はありませんが、30名程度の方に無料鑑定をさせていただきました。無料鑑定を行うなかでは、喜んでもらえる実感を得られたことがうれしかったです。
Web上で募集して、数十名の方に無料鑑定させていただき、さまざまな感想をいただいた経験がとても励みになり、学びにもなりました。
なかには期待に添えない結果で残念な気持ちにさせてしまったこともありましたが、「今後の指針が見つかった」といったうれしい感想も多くいただき、「占い師っていい仕事かも!」と新鮮な感動を味わえました。
自分に合う活動方法に軌道修正
占い師になろうと思って活動するなかで、やりたいことがより明確になり、活動の方向を軌道修正しました。
占いは好きでも、細かいことを大きく捉えてしまいがちな自分には対人のサービスは向いていないという実感が強くなり、やり方を変えることにしたのです。
鑑定結果をお届けして喜んでもらえれば自分にとってもうれしいものの、一人ひとりとやり取りをしながら鑑定を届けるスタイルは、けっこうなプレッシャーや負担になるのも事実でした。
もともと占いが好きで、占いに携わりたいという理由で「占い師になろう」と思っていました。
ですが、「占いを軸に活動する方法は占い師以外にもある」と気づき、「占いが好きだから占い師になる」ではなく、「自分に無理なくできるやり方」で活動を長く続けていこうと思いました。
占い師になるために必要な流れ
占い師になりたいと思っても、「何からはじめていいのかわからない…」という人もいるのではないでしょうか。
HSP気質の人が占い師になりたいと思ったら、次のステップから取り組んでみましょう。
占い師になるために必要なステップ
知識を身につける
占い師になるには、まず占いの知識を身につける必要があります。
はじめにどの占術を使いたいのかを決めて、基礎的なことから身につけていきましょう。
独学で占い師になりたい場合は、タロットカード・オラクルカード・数秘術がおすすめです。とくにこだわっている占術がない場合には、まずこの3つのなかから選んで学んでみるとよいでしょう。
占い師になるのにとくに資格を取ったり、特別なスクールを受講したりする必要はないので、独学でも占い師になれます。
もしくは、占いはスクールや教室などで学ぶこともできるので、学ぶ時間を確保できて予算を出せる場合には、スクールなどを利用するほうが早く習得できるでしょう。
身近な人などを占う
ひと通り基礎が身に付いたら、身近な人を無料で鑑定させてもらい、経験を積んでいきます。
もしくは、ブログやSNS、掲示板などを使って鑑定させてくれる人を募集する方法もあります。
ある程度経験を積んだら、次に無料モニターを募集して、鑑定結果の感想をもらい「お客様の声」としてWeb上に掲載させていただき、集客に活用するといったやり方をするのもよいでしょう。
実際に、私はブログや掲示板で無料鑑定や無料モニターさまを募集して経験を積みました。
Webを使って無料鑑定を募集すればたくさんの経験を積めるので、お客様の反応を見ながら有料鑑定に踏み切るタイミングを見つけていきましょう。
活動スタイルを決める
占い師といっても、活動の仕方は一つではありません。
たとえば、
- 占い会社に登録して、電話占いや対面占い師になる
- ココナラのようなスキルマーケットに出品する
- SNSやブログで集客しながら、オンラインでサービスを販売する
- 占いを教える・レッスンなどを提供して活動する
- ブログやメルマガで占いについて発信しながら収益化する
- 占いライターとして活動する
などの活動の仕方があります。
私のように、対人でのサービスが苦手と感じる場合は、「ブログを運営する」「占いライターとして活動する」といったやり方を選ぶとよいかもしれません。
個人で集客して占い師として活動する場合は、自分のスタイルで活動できるメリットがありますが、集客する時間や手間がかかります。とくに活動スタイルにこだわりがなく、まずはたくさんの経験を積みたい場合には、占い会社に登録してみるとよいと思います。
まとめ
この記事のポイント
- HSPは占い師に向いている資質と向いていない資質がある
- 占い師以外にも占いを副業や仕事にする方法はある
- 人と向き合うのが苦手なら自分に合う他の活動方法を検討する
HSPは占い師の仕事自体には適性があるといえますが、一方で仕事が負担やストレスを感じやすいところがあるため、仕事として長期的に活動するには、働き方を工夫する必要があります。
ただ、占いの知識を活かして活動する方法は他にもあるため、どの活動スタイルが自分に合うのかを検討したうえで、小さなレベルからはじめて様子を見ながら進めていくのがおすすめです。
占いは奥が深く学んでいて楽しいだけでなく、自分の人生の改善や仕事として収入を得られるなど、身につければ一生モノの知識として役立ちます。
占い師や占いの副業や仕事に興味がある人は、次の記事を参考にできることからはじめてみてください!