数秘術には、カルマナンバーと呼ばれる数字があります。
コアナンバーのように注目されることはあまりないかもしれませんが、カルマナンバーが示すテーマは人生において大きな影響を与えます。
この記事では、カルマナンバーはどのようなものなのか、また算出方法やナンバーごとのテーマについて解説します!
カルマンナンバーとは
カルマナンバー(カルミック・ナンバー、Karmic Debt Number)は、「今世で償いや克服が求められているテーマ」がわかるナンバーです。
カルマとは、「人の行いの積み重ねが結果になって現れる(現在起こることは、過去の行為の結果にもとづいている)」という仏教における思想の一つです。
つまり、「過去世で生み出したカルマを解消するために、今世で取り組みが求められているテーマがわかるのがカルマナンバー」になります。
カルマナンバーには、基本的に次の4つがあります。
カルマンナンバーとして現れる数字
- 13/4
- 14/5
- 16/7
- 19/1
「10」もカルマナンバーの一つと言われることがあります。ただし、「10」は特定のカルマ解消を求める数字ではなく、「カルマを克服した」という意味で現れるもので、他のカルマナンバーとは異なる意味合いをもちます。
レッスンナンバーとの違い
カルマンナンバーとは別に、「ミッシングナンバー/ライフ・レッスン・ナンバー」(Life Lesson Number/Missing Number/karmic Lessons Number)と呼ばれるものもあります。
どちらも前世からもたらされたカルマを含みますが、両者は異なる概念をもっています。
カルマナンバーとレッスンナンバーの主な違いは、次のとおりです。
カルマナンバー | レッスンナンバー |
---|---|
・過去世において積み重ねた行為などへの償いが必要なテーマ ・今世で試練として直面するもの | ・前世で取り組んでこなかった経験 ・人生を追求するために必要でありながらも、今世の自分に欠けている要素 |
カルマナンバーの影響
カルマナンバーによる影響を確認するためには、ライフ・パス・ナンバーのようなコアナンバーを算出する際に、カルマナンバーの有無を確認します。
他にも、ピナクル・ナンバーやチャレンジ・ナンバーといったサイクルにカルママンバーがあるかどうかも確認しておくとよいかもしれません。
チャートの他のナンバーとの組み合わせによっても影響が違ってくるので一概には言えませんが、特定の時期にカルマナンバーの影響が出ているケースも見受けらるため注意しておくとよいでしょう。
カルマナンバーの算出方法
カルマナンバーには特別な計算方法はありません。
ライフ・パス・ナンバーやディスティニー・ナンバーのなどを算出する過程でカルマナンバーの有無を確認します。
たとえば、ライフ・パス・ナンバーは、生年月日を合計して最終的に一桁にしますが、その手前で現れた2桁の数字が「13」「14」「16」「19」に該当する場合は、カルマナンバーをもっているということになります。
言い換えると、ライフ・パス・ナンバーやディスティニー・ナンバーなど最終的に一桁にした数字が「4」「5」「7」「1」になる場合には、カルマナンバーをもつ可能性があるということです。
関連記事
カルマナンバーの例
カルマナンバーの有無は、具体的に次のような方法で確認できます。
例:1998年1月24日のライフ・パス・ナンバーを調べる場合
- 生年月日の「年」の数字を一桁になるまで合計する(1+9+9+8=27 2+7=9)
- 生年月日の「月」を合計(1月の場合はそのまま)
- 生年月日の「日」を合計して一桁にする(2+4=6)
- 1〜3の数字を合計(9+1+6=16)
- 4で算出された16を一桁にする(1+6=7)
- ライフ・パス・ナンバー7
上記例の場合は、ライフ・パス・ナンバーを算出する途中の④のステップで、カルマナンバー「16」があることがわかります。
このように、カルマナンバーはライフ・パス・ナンバーなどを算出する過程において、一桁になる手前の数字を見ることで確認できます。
カルマナンバーの有無を調べるには複数の計算方法を試す
カルマナンバーの有無を調べるには、複数の計算方法を試す必要があることもあります。
計算方法によっては一桁にしたときに「4」「5」「7」「1」であっても、カルマナンバーが現れる場合と現れない場合があります。
そのため、必要に応じて複数の計算方法を試すことが必要です。
カルマナンバーの意味
それぞれのカルマナンバーの意味は、次のとおりです。
カルマナンバー13
カルマナンバー13は、「怠惰・利己的」な態度へのカルマ解消が求められるナンバーです。
このナンバーをもつ人は、今世において他人を非難したり、無責任になったりする傾向があるかもしれません。
ただし、自己管理能力や信頼感を高めることで人生の目標達成を実現できる可能性があります。
サイクルに13がある場合には、タロットカードの「死神(No.13)」が表すような、何らかの物事の終わりを迎えることがあるかもしれません。そのような状況に対処には、4の表す「自己管理能力」を意識するとよいでしょう。
カルマナンバー14
カルマンナンバー14は、「自由の乱用」に対するカルマ解消が求められるナンバーです。
カルマナンバー14をもつ人は、新しいものが好きで、現実逃避したがり一つのことに集中して取り組むのが困難になりがちです。
すぐに新しい物事や人間関係に飛びこうとせず、自分自身を上手くコントロールしバランスを取れるようになることを学ぶことが求められます。
14に求められるバランス感覚は、タロットカードの「節制(No.14)」の意味を理解すると参考になります。
カルマンナンバー16
カルマナンバー16は、「過去世の人間関係」に関するカルマ解消が求められるナンバーです。
このナンバーをもつ人には、誰かを傷つける、もしくは自分が傷つけられる出来事を繰り返し経験します。
自身の振る舞いが他人にどのように影響するかに注意しつつ、他者との関係性に取り組むことが必要です。
サイクルに16/7がある場合は、その時期にタロットカードの「塔(No.16)」が表すような、大きなショックを受けるような出来事に遭遇し、それにより大きな変化や変革につながることがあるかもしれません。危機的状況に陥った場合には、7が表す知恵を活用して乗り切る意識をもつことが求められます。
カルマナンバー19
カルマナンバー19は、「権力の乱用」に関するカルマ解消が求められるナンバーです。
このナンバーをもつ人は自立が一つのテーマになります。他者から何かを奪ったり他者を当てにしたりするようなことをせず、自分の力で人生の困難を克服し、物事をやり遂げることが求められます。
コアナンバーに19が登場しない場合でも、サイクルにも注目しておくのがおすすめです。その時期に起こる困難な状況には、「自立心(1)とあわせて他者への寛容さ(9)」を大事にすることが鍵になります。
まとめ
この記事のポイント
- カルマナンバーは過去世の振る舞いなどがもとになって生み出された、今世で克服すべきテーマや試練
- カルマナンバーは基本的に「13」「14」「16」「19」の4つがある
- 過去世からのカルマを表すナンバーには「レッスンナンバー」もあるが、レッスンナンバーは今世で欠けている性質を表す
- ライフ・パス・ナンバーなどが「4」「5」「7」「1」になる場合には、複数の計算方法を試してカルマナンバーの有無を調べる
カルマナンバーは、今世でどのような試練や出来事が起こるかがわかります。
カルマナンバーは、人生において克服が強く求められるため、自身のもつカルマナンバーが何かを理解し、意識して取り組みを行うことが重要です。
「過去世からのカルマ」と言うと、恐ろしくも感じてしまいますが、克服することで自身の人生の目標達成にもつながりやすくなるため、積極的にテーマに取り組んでいくようにするとよいでしょう。
